
イランの遊牧民カシュガイ

カーペットクラフト「CarpetCraft」のギャッベを作る遊牧民の夜空


イランの遊牧民カシュガイ
GABBEH/Qashqai
ペルシャと呼ばれていた国、イランの南部には、今でも羊を飼いテントに暮らす遊牧民カシュガイ族がいます。
そのカシュガイ族の女性たちの作る絨毯を「GABBEH/ギャッベ」といいます。
標高が高く過酷な遊牧路の道中。家族や家畜の安全を願う気持ちや様々な女性の思い、そして素敵な風景の中からギャッベの模様が生まれます
驚くのは「デザイン画」を持たずに即興で毛糸を結んで製作していたという事
現在世界的に人気となったギャッベは品質管理や商業的にデザインについてもある程度管理されているものもあります。
それでもギャッベが魅力的なのは織り手の個性やモチーフに込められた意味合いが1枚1枚に生きているからでしょう
毛糸は身近な植物、ぶどうの葉や茜・ザクロなどで染めています。
遊牧民の女性は忙しく、食事の支度・子どもや家畜のお世話、羊毛を紡ぐ
そんな生活の中でギャッベを作る時間は無心になって心の内を描き出すといったリラクゼーションの場なのかもしれません。
musubu教室では遊牧民のように自由にデザインしてギャッベを作れます。
それは遊牧民と同じ気持ちで結んで欲しいからです。
今まで出会った生徒さんの中には、生徒さんの描いた絵やお子さんの描いた絵をギャッベにしたり、奥様にリクエストされて作られたギャッベ、共に暮らすワンちゃんや猫ちゃんをモチーフにしたり、生まれてくる子やお孫さんのために、また病気を克服したご主人のために、介護をしながらご自身の時間を楽しむ為に、また願い事をこっそりギャッベのモチーフへ結んでみたりと。。
1枚のギャッベには色々な気持ちや意味が込められています
そんなギャッベに託した想いを生徒さんから伺うと、遠く離れた遊牧民の女性と私たちも同じ様な気持ちでいるのだなぁと感動してしまいます
ギャッベはただ織り上げるという絨緞ではなく織り手の様々な気持ちが込められているから魅力を感じるのかもしれません
遊牧民のお母さんは娘にギャッベの毛糸むすびを教えます
娘が嫁ぐ際に立派なギャッベを作って持っていけるように・・。
お母さんの様に経験を積めば立派なギャッベが作れますが未熟な子が作ったギャッベであってもそれはそれで大変魅力的です。
わたしも初めて作ったギャッベは歪んでいますが、やっぱり愛おしいのです。
歪んだギャッベも立派なギャッベ。デザイン画を見ないで即興で描いていたギャッベ。
だからこその即興性「アバウトさ」やその寛容さが素敵な世界です。
ギャッベはどなたでも始められます。
よろしければギャッベを作ってみませんか?
CarpetCraft&musubu

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